失業給付と年金の両取り方法

失業給付と年金の両取り方法 年金給付

 65歳を目の前にして退職される方に、知っておいてほしいお話です。

 厚生年金の受け取り開始年齢は、生年月日に応じて徐々に引き上がっていますが、令和3年5月現在、64歳の方で厚生年金1年以上かけた方には、10年以上の納付期間等があることを条件に、65歳より前から受け取る「特別支給の老齢厚生年金」があります。

 一方で、65歳より前に退職すると、退職前2年間の内に12ヶ月月以上雇用保険に加入していたことなどを条件に、求職活動期間に対して雇用保険の基本手当(以下、「失業給付」)が受け取れます

 そして、ハローワークで失業給付を受け取るための求職申込みをした場合、その翌月分から、失業給付をもらった月分の特別支給の老齢厚生年金は受け取れなくなります

 しかし、ここで注目すべきは、失業給付の条件が『65歳より前に退職』とある点です。

 つまり、65歳より前に退職していれば、失業給付は65歳以降でも受け取ることが出来るのです。

 そして、失業給付により受け取れなくなる老齢厚生年金は、65歳になる月分までの「特別支給の老齢厚生年金」のみです。

 65歳以降の老齢厚生年金は、失業給付を受け取っていても、問題なく受け取ることが出来ます

 以上を踏まえて、失業給付と年金を両取り出来る手順は、以下の通りです。

65歳になる誕生日の前々日までに退職

65歳になる月以降に、ハローワークに求職の申込みをする

 ただし、注意点があります。

 失業給付は、求職申込み日ではなく、退職の日から1年間しか、原則として受け取ることができません。

 また一方で、失業給付が何日分もらえるかという意味の、「所定給付日数」というものが、条件に応じて決められます。これは、退職前に雇用保険に加入していた期間や、退職理由や年齢などによっても変化しますが、例えば雇用保険の加入が10年以上20年未満の自己都合による退職の場合であれば、120日です。

 この「所定給付日数」は、退職から1年が過ぎてしまうと、たとえ受け取ってない分が残っていたとしても、受け取ることが出来なくなります

 つまり、退職からあまり日を開けて求職申込みをすると、退職から1年間の日が残り少ないため、所定給付日数を受け取り切れない、ということが起こりかねません。

 そのため、退職を目前にした場合、あらかじめハローワークで「所定給付日数」や「給付制限期間」なども確認の上、年金事務所でも、退職後の年金見込み額と併せて、いついつにハローワークで求職申込みをした場合、年金は停止されないか、という聞き方で確認しておくことをお勧めします。

 

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