年金の手続きや問い合わせには、基礎年金番号が必要になります。
しかし、普段は使わない基礎年金番号。
年金手帳に書いてあるとは分かっていても、その年金手帳をしまいこんでいて見つからない、というのはよくあることでしょう。
今回は、基礎年金番号の確認方法について、日本年金機構ホームページの「自分の基礎年金番号の確認方法を教えてください。」(日本年金機構HPへ外部リンク)でリストアップされていた7つの書類とその他の対応について、それぞれ丁寧に解説をつけて紹介します。
なお、基礎年金番号の代わりにマイナンバーでもできる年金手続きは多いので、マイナンバーカードが手元にあれば、基礎年金番号を慌てて探す必要はないかもしれません。
基礎年金番号の確認方法
青色の年金手帳
平成9年以降に発行された手帳が青色です。
これには「基礎年金番号」として4桁-6桁の数字が印字されているので、間違いありません。
年金手帳は他に、青色より以前に発行された赤色や茶色のものもあります。
赤色や茶色の年金手帳に書いてある4桁-6桁の番号は、基礎年金番号が作られる前の国民年金や厚生年金の年金番号です。
平成9年1月時点で加入している国民年金や厚生年金の年金番号が基礎年金番号として設定されて、その他の年金番号は基礎年金番号に登録された番号になりました。
青色の年金手帳はないが、複数の年金番号が分かるようであれば、「ねんきんダイヤル」でその中のどれが基礎年金番号かは教えてもらえるはずです。
基礎年金番号通知書
平成8年12月に年金加入者へ送られた、基礎年金番号のお知らせ通知です。
会社員や公務員の方にはお勤め先を通じて渡され、国民年金1号と3号の方には、ご自宅に郵送されています。
基礎年金番号通知書が送付された際の案内に従い、お持ちの赤色や茶色の年金手帳の、表紙の裏面に貼り付けしている方が多いでしょう。
国民年金保険料の口座振替額通知書
国民年金保険料を、口座振替で支払う申し出をした方に送られます。
国民年金保険料の納付書、領収書
国民年金保険料を現金で支払う方には、年度の初めなどに納付書がまとめて送付されてきます。
それら1枚1枚に、基礎年金番号は記載されています。
銀行やコンビニなどで支払いを終えた後の領収書にも、基礎年金番号は記載されています。
年金証書
年金を請求した後、年金の支払いが始まる前に、送られてくるのが年金証書です。
平成9年より前に発行された年金証書には、基礎年金番号が記載されておらず、国民年金や厚生年金制度独自の番号が記載されています。
そういった年金証書を持っていた方にも、平成8年12月に、基礎年金番号が記載された年金証書が送られています。
各種通知書等(年金額改定通知書、年金振込通知書等)
年金を受け取っている人に、1年に少なくとも1回届く通知書です。
年金額が改定されるのは4月分からで、4月と5月の分が振り込まれるのは6月15日(土日祝ならその前日)なので、通常は振込額がそれまでと変わる6月上旬に、「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」が一体になったハガキが届きます。
平成28年度「ねんきん定期便」(平成28年4月から平成29年3月発送分)
通常、「ねんきん定期便」に基礎年金番号の記載はなく、独自の照会番号が記載されていますが、平成28年度送付のものでは基礎年金番号を記載してたようです。
お勤め先の総務部等に尋ねる
ここからは、上記の1〜7のいずれもが見つからなかった場合の対応です。
厚生年金に加入している会社員の方であれば、お勤め先の社会保険事務を担当している部署で、基礎年金番号は把握しているはずです。
「ねんきん定期便」の照会番号から基礎年金番号の分かる書類を郵送してもらう
平成28年度以外の「ねんきん定期便」には、独自の「照会番号」が記載されています。
「ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号」に電話して、この「照会番号」伝えれば、基礎年金番号が記載された書類を郵送してもらえます。
なお、基礎年金番号が記載された書類とはどんなものですか、と聞かれたら、「被保険者記録照会回答票」と言えば、基礎年金番号と年金加入記録が記載された書類を送ってもらえるはずです。
「ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号」(日本年金機構ホームページへ外部リンク)は下記の電話番号です。
「ねんきん定期便」「ねんきんネット」に関するお問い合わせ | 0570-058-555(ナビダイヤル) |
050で始まる電話でおかけになる場合は | (東京)03-6700-1144(一般電話) |
年金事務所の窓口で基礎年金番号を教えてもらう
これまでのいずれの手段でも基礎年金番号が分からなくても、年金事務所の窓口に行き、本人が身分証明書を提示すれば、基礎年金番号を教えてもらうことはできます。
窓口相談では予約が必要なる場合がありますので、お出かけ前にお近くの年金事務所(日本年金機構ホームページへ外部リンク)にお電話でご確認ください。
また、個人情報をともなう窓口相談では、本人確認ができる書類の提示が必要です。
本人確認ができる書類とは、「マイナンバーカード」や「運転免許証」(運転経歴証明書)等が代表例ですが、その他の「本人確認ができる主な書類」は、日本年金機構ホームページの「年金相談をされるときのお願い」(外部リンク)をご参照ください。
まとめ
基礎年金番号を調べる過程で、基礎年金番号以外の年金番号が見つかることもあるかもしれません。
そうした場合、それが基礎年金番号に登録された年金番号になっているかを、「ねんきんダイヤル」 (日本年金機構ホームページへ外部リンク) で確認すると良いと思われます。
「ねんきんダイヤル」 年金相談に関する一般的なお問い合わせ | 0570-05-1165(ナビダイヤル) |
050で始まる電話でおかけになる場合は | (東京)03-6700-1165(一般電話) |
もし、統合されていない、いわゆる「宙に浮いた年金記録」になっていると分かれば、基礎年金番号に登録するための手続きを案内されます。
また、年金の書類と一緒に、厚生年金基金や国民年金基金の書類なども見つかったら、それぞれの基金に年金の請求年齢などを確認して、請求もれのないよう気をつけましょう。
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