【父が娘と解決したい、まだまだこれからの年金記録問題】3

[年金記録問題はまだ1,800万件残ってる]

「娘さん、何読んでるの?」(*^-^*)

「うん、『ハリーポッター』」(-ω-)/

「あれ、随分前に読み終わってなかった?」(*^_^*)

「読んだよ。友達にも勧めて貸しててたのが戻ってきたから、また読んでるの」(-_-)

「あ、そうなんだ」(*^。^*)

「結構忘れてて、面白いよ」(*‘∀‘)

「ふーん。忘れてるといえば、年金の記録忘れられがちで問題なんだよね」(*^▽^*)

「あ、今はその話やめてね。読書中だから」((+_+))

「ごめん」(*_*;

(その後、お茶の時間で) ^^) _旦~~

「お父さん、さっきなに話そうとしてたの?」(‘ω’)

「読書はもういいの?」(*^^*)

「今ならいいよ。お茶飲みながら本読んだら汚れちゃうし」(*’ω’*)

「そっか。年金の話なんだけど、20歳になったら国民年金に入って、会社勤めになったら厚生年金に入るっていう話はしたよね?」(*‘∀‘)

「うん、聞いた聞いた」(*‘∀‘)

「この2つは、それぞれ別の制度として始まったから、昔はそれぞれ別の番号で記録を管理してたんだ。付け加えると、船に乗る人の船員保険と公務員の共済組合も、昔は別の制度でね。今では、船員保険と共済の年金部分は厚生年金に統合されたけど」(*^。^*)

「ふーん」(‘ω’)

「ところが、年金制度ごとで独自に記録を管理することで、困ったことになった。転職することで、1人に厚生年金の番号がいくつも作られてしまうことになったんだ」( ゚Д゚)

「ん、どういうこと?」(‘_’)

「たとえば、すでに会社に勤めて厚生年金の番号を持っている人が、転職して別の会社で厚生年金に入ったとする」(/・ω・)/

「うんうん」(=_=)

「そういう時に、その人が既に持っている厚生年金の番号を会社の人に伝えないと、新しく厚生年金の番号が作られてしまうんだよ」(; ・`д・´)

「え、どうしてそうなるの?」”(-“”-)”

「新しい会社としては、その人から厚生年金に入るのが初めてだと言われれば、今までは国民年金とか別の制度に入っていたものと考えられるからね。本当に厚生年金の番号を持っていないかよく確認しようとはならない」(/_;)

「…ああ、そうか」(~_~)

「そうなると、本来は1つの番号でその人の厚生年金の記録を管理しないといけないのに、複数の番号で、別の会社の記録を管理してしまうことになる。同じことが、3つ目、4つ目の会社でも繰り返されると、1人がいくつもの厚生年金の番号を持ってしまうということだ」(;´・ω・)

「ふーん。でも、それでなにが困るの? 手続きが面倒になるのとか?」(´・ω・)

「そうだね。まずは面倒だ。いくつもの番号を、その人自身が年金をもらうまで、ちゃんと保管していないといけなくなる。だけど、年金は入ってからもらうまでに、何十年も間がある。そんなに長いこと、番号が書かれた小さな紙や手帳なんて、なかなか持ってられないよね?」(^_^;)

「絶対なくす」(-_-)

「うん。娘さん、よく学校からもらった紙なくすもんね」(*^▽^*)

「む」(-“-)

「あ、ごめん。とにかくそんなわけで、年金の記録は制度にまたがって共通の番号で管理しようとなったんだ。それが、平成9年1月だ。この時点で入っている制度で使っている年金番号を、その人がその後もずっと使う『基礎年金番号』にすると決めた。そうすれば、その人が保管すべき番号は、『基礎年金番号』だけになるし、転職とかをした場合でも、無駄に新しい番号が作られてその人の年金記録がばらばらの番号で管理される危険が、ゼロとは言えないけどぐっと減るということだ」(-ω-)/

「うーん。平成9年に番号が1つに決められたのはいいけど、それよりも前に持ってた他の番号はどうなっちゃったの? やっぱり、ずっと持ってないといけないの?」(=゚ω゚)ノ

「いいとこ突くね」!(^^)!「いや、平成9年に基礎年金番号を知らせる通知と一緒に、それ以外の番号を持っている場合は教えてくださいという調査の紙も送っている。そうやって、昔の番号を皆に教えてもらうことで、基礎年金番号に記録を一本化しようと試みたんだ。だけど、それじゃあ…」(^_^;)

「あー…」(;^ω^)

「うん、全部の番号が集まるわけがない。だから、国としても平成9年に通知を送ってから後も、ずうっと、ばらばらの年金番号を持ってそうな人に手紙を送って、回答をもらって記録を統合する、という作業を続けてきたんだ」(/・ω・)/

「ほう、ずっと」(´・ω・)

「そう。ところが、平成19年にそのことが国会で取り上げられた」(`・ω・´)

「おお、国会で」(゚д゚)!

「年金は、日本国民ならほとんどの人が老後の生活の頼りとしている制度だからね。それだけ金額の規模が大きいし、人々の関心も高い。だから、平成19年に、個人の特定が出来ていない年金の記録が5,000万件もあると報道が出ると、世間は大騒ぎになった」(゚Д゚)ノ

「ご、5,000万件⁉ それは、大騒ぎにもなるねえ」(゚Д゚;)

「そう。当時は、毎日そのニュースばかりだったよ。その騒ぎで解体されるまでは『社会保険事務所』が年金の窓口だったんだけど、電話は24時間対応、窓口はお客さんでいつもあふれかえっているという状況になった」(~_~;)

「へ~え。大変だったねえ」(・.・;)

「ところが、この話はまだおわってない」(ー_ー)!!

「え、」(・・?

「その5,000万件の内、まだ解明しないといけない記録が1,900万件あるといわれてるんだ」(*”ω”*)

「え~、なんでさ。どうなってるの? 大騒ぎになって、今静かだから解決したんじゃないの」(・・;)

「うん、それはねー」(^v^)

「あ、待って。やっぱり長くなりそう。お茶も飲んじゃったから、また今度でいいや」(´▽`)

「あ、うん、そう…?」(・.・;)

「じゃあ、『ハリーポッター』の続き読もうっと」(^^)

「お父さんも、久しぶりに読み返そうかな。貸してくれる?」(^_^.)

「いいよー」(*´▽`*)

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