厚生年金が、思ったより少ない…
ああ、それはよく言われるよね〜
10年入ったのに、100円なかった…
それは、きっと厚生年金基金の請求を忘れてるよ!
厚生年金に加入していると、厚生年金基金にも加入している場合があります。
厚生年金基金に加入することで、老齢厚生年金に上乗せしてプラスアルファ部分も受け取れますが、本来国が払う老齢厚生年金も基金代行部分として、国に代わって厚生年金基金から受け取ることになります。
その結果、基金にも加入した期間の厚生年金について、国からは賃金の現在価値への見直し等による差額のみの受け取りになります。
つまり、日本年金機構へ老齢厚生年金の請求をしただけでは、厚生年金基金に加入した分のほとんどを受け取れていないということです。
厚生年金基金の請求先
基金代行部分とプラスアルファ部分の年金を受け取るためには、加入していた厚生年金基金か企業年金連合会に請求が必要です。
しかし、請求先が加入していた厚生年金基金か企業年金連合会のどちらかは、様々な条件により違いがあるため、一概に言えません。
そのため、加入していた厚生年金基金が存続している場合で、企業年金連合会に年金を引き継いだ旨の通知が届いていない方は、加入していた厚生年金基金に確認が必要です。
加入していた厚生年金基金が解散している場合の確認先は、企業年金連合会です。 企業年金連合会から年金を引き継いだ旨の通知が届いていれば、支給開始年齢になる1ヶ月ぐらい前に企業年金連合会に登録してある住所へ請求書類が送られてきます。
なお、厚生年金基金のプラスアルファ部分を、将来の年金でなく一時金として受け取っている場合や個人型(あるいは企業型)確定拠出年金へ資産移管している場合もありますので、厚生年金基金や企業年金連合会に確認の際には、その点も注意が必要です。
また、基金代行部分については国に返上されている場合もあります。この場合は基金代行部分だった年金も通常の老齢厚生年金と一体になるので、日本年金機構に請求することで受け取ることができます。
ちなみに、令和3年3月末時点、企業年金連合会への未請求者請求書は、116.6万人と発表(企業年金連合会のホームページへ外部リンク) されています。
厚生年金基金への未請求者の人数は、平成24年度末のデータ (厚生労働省のホームページへ外部リンク)になりますが、13.7万人です。
厚生年金基金など知らん。
厚生年金基金に入ってたかどうかを、年金事務所に聞いてみようか。基礎年金番号を用意して、電話しよう。
厚生年金基金の加入記録の確認方法
厚生年金基金に加入したことがあるかどうかは、年金事務所(外部リンク)かねんきんダイヤル (外部リンク) に問い合わせることで分かります。
また、厚生年金基金に加入していれば、その厚生年金基金が解散や代行返上をしているかも、確認することができます。
しかし、厚生年金基金のプラスアルファ部分の行方までは、年金事務所やねんきんダイヤルで分からないので、これに関しては存続している厚生年金基金か企業年金連合会(外部リンク)に確認が必要です。
まとめ
じゃあ、聞いた話をまとめるよ。やっぱりお姉ちゃんは、厚生年金基金に入っていたたけど、その基金は解散してるんだって。基金代行部分は企業年金連合会に請求するんだよ。プラスアルファ部分は、基金が解散したときに一時金で受け取ってるらしい。
いろんなところに聞いてくれて、大変だったね。その…ありがとう
どういたしまして、お姉ちゃん!
厚生年金基金に加入していたかどうか分からなければ、まずは年金事務所に聞きましょう。
厚生年金基金に入っていたことが分かれば、その先は基金が存続してるなら厚生年金基金に、解散しているなら企業年金連合会に聞きましょう。
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